2002年 1月 11日 (金)

地磁気が見えなかった朝

その昔『タケを吊るせば北を向く』と言われた事があるのだが,確かに人よりは“方角”が把握できるみたいだ。
なんで? と言われても解る/感じるのだからしょうがナイ。
 
ハトとかは確かに磁気を感じる感覚器があって,糞害防止にベランダに磁石を置いておくと,目が回って寄ってこない…,というのを聞いた事があるので,僕も『地磁気が見える』ということにしている。
 
滅多に方角を見失って路頭に迷うという経験がナイのだが,たまに全然解らないという経験をする。
それは特定の場所であったり,その時の体調であったりする。
特定の場所で…,というのはなかなかに面白い経験で,そういう場所では地磁気の乱れか風水的なナンだとか何らかのパワーの存在を確信するのだが,僕以外にそれを感じる人と一緒になった事が無いのでどうしようもナイ。
 
今朝,久々に方角失調を体験。それもこともあろうに毎日の通勤経路 JR 大阪駅で“路頭に迷った”のである。
僕は常々ものぐさプログラマを自称するように,ルーチンワークが苦手で嫌いである。
でもウチの会社はフレックスじゃないので毎朝定時に出勤しなければならない。
毎日同じ通勤電車に乗っていると,この人はこの駅から乗ってきて,この駅で降りる…,というような顔ぶれが解ってくる。
ささやかな抵抗として,少し早起きして各駅停車で通勤してみたり,乗り込む車両を変えたりして“ジャパニーズさらりまん”のルーチンワークを紛らわしている。
…で,今日はその久々にルーチン変更した電車の中で“爆睡”したのであった。
 
気がつくと乗り換えの大阪駅に停車していて,ドアが開いていた。
あわてて降りる。
今日は違うホームに停まったみたい。反対側のドアが開いてる。
これだけでなかなか新鮮な気分。
乗り継ぎの地下鉄は御堂筋と四つ橋が選択可能なのだが,御堂筋のラッシュはシンドすぎるのでここ最近乗ってない。西梅田へ向かう。
あわてて降りた為に,そのいつもの西側改札でなしに中央改札から出てしまう。
これまたすこぶる新鮮。
// 御堂筋は東もしくは南出口だし,四つ橋は西出口を利用。
最適化されてないルーティングだけど,たまにこういう通勤をするのがささやかなルーチンワークへの抵抗だ…。などと朝からリクツをこねながらラッシュの人に流れに乗って歩いていると…,
『噴水? どこだ? ここは?』
その瞬間,世界がぐるっと 180度回転。
降りた時から反対だったのね。くらっと眩暈を感じながら世界が収まりました。
 
僕が感じている…,と思っている“方向”感覚は連続して正確にトレースし続けているだけなのか?
他のみんなより“起きて”方向を把握し続けるのが上手なだけなのか?
 
今日は一日 *左ききの気分* でありました。
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